8/27 開催報告と振り返り「オンラインにおけるアクティブラーニングの実践」

  • 2021年9月7日
  • 2021年9月9日
  • 報告

2021年8月27日に「オンラインにおけるアクティブラーニングの実践」というタイトルで,オンラインワークショップを実施しました(開催の広報記事).

この記事では,その開催報告と振り返りを記します.

概要

このワークショップでは,アクティブラーニングのコンセプトだけでなく具体的な方法も体験してもらいながら,オンラインにおいてどのようにアクティブラーニングを実践するのかを知っていただきました.
内容としては,定義や効果も含めたアクティブラーニングに関する一般論,アクティブラーニングを実践する際のポイント,アクティブラーニングの方法を知っていただき,自身の実践にどうアクティブラーニングを組み込むかを考えてもらいました.

今回,Zoom と Discord を併用して実践する予定だったところ,大変申し訳なかったのですがツールの不具合があり,Zoom のみでの実施になってしまいました.
ご参加いただいた方,特に Discord の利用について期待されていた方,大変申し訳ございませんでした(代わりにはならないかと思うのですが,後日今回の参加者向けに Discord の使い方に関する特別セッションを実施いたしました).

実施にあたっては,東京大学文学部3年生 中條麟太郎さんに多大なるご協力をいただきました.ありがとうございました.

スライド・動画

アンケート

アンケート結果の一部をこちらに記載いたします.参加者55名中26名の方が回答してくださいました.

  • ワークショップ全体に関する評価をお願いいたします
    • 際立って良かった7名,とても良かった13名,良かった5名,まあまあだった1名,良くなかった0名でした
  • ワークショップで良かったところを教えてください(全20件から抜粋)
    • 同じグループで3度ディスカッションができたのはよかった
    • 直接活かすことを想定しながら参加することができた
    • 特に、ブレイクアウトルームに「余白(時間的な余裕)」があることが大切と気づけました
    • グループワークで新たなツールを紹介してもらったこと
    • 少人数の対話だったので気軽に議論できたところです
    • 改めてALの有効性を再認識できたこと。試してみたいことが出てきたこと
    • アクティブラーニングを手段ではなく目的に、学習目標にあわせて選択する等、基本から教えていただき、ありがとうございました。ご説明中や、ワークショップ後の質疑応答もとても丁寧で、用意された資料だけではない部分からの学びも多くありました。オンライン授業では、ネットワークトラブルがあるなど想定外のことが起こりますが、今回の吉田先生のように冷静に対応するスキルも身につけたいと思いました。Formやプログラム(スライド)準備など、事前に綿密にご準備されていたからこその対応力だと思います。多くの参考資料もご教示いただき、感謝申し上げます。今後につなげたいと思います
    • Googleフォームを立て続けに使うのが楽しかったです。一つのフォームにいくつもの問いをいれてしまいがちですが、短いフォームを連続で使うと遊びみたいで楽しくなりました
    • 新しいツールを知ることができ、実際に使用感が体験できたのがよかったです
    • ALの方法を、具体的な実践事例の紹介を交えながら説明して頂いた点。また、適宜参加者の声を拾いながら進めて頂いた点
    • 様々なオンラインで利用できるアクティブラーニングを体験できたことがとても良かったです。コメントスクリーンなども記事で知ってはいましたが、実際に体験できたので学生の気持ちになって、皆さんが利用できていたのではないかと思います
    • 多くの参加者がいる環境でALを実際に自分が体験できたこと。ALに関心をお持ちの皆さんなのでとても協力的な方が多かったし、そういう雰囲気だからこそ、ワークショップで新しいツールを学んだり、試したりすることが楽しくできた。ワークショップそのものが自分のAL体験の中で上位に入る経験だった
  • ワークショップで改善の余地があるところを教えてください(全15件から抜粋)
    • ちょっと紹介するツールが多すぎ?まとめた資料を配布すると良いのかなと思います。
    • オンデマンド型授業での工夫があれば、取り上げていただきたいです
    • Discord使ってみたかったです。オンラインあるあるですがw。
    • ブレイクアウトルームにおける課題明示をもう少ししていただけるとよかったと思います。
    • オンラインツールはトラブルがつきものなので、どのような代替手段を講じているかのアドバイスがあると助かります。
    • Discordを使ってみたかったです。
    • Zoomでブレークアウトセッションをします、とお伝えした途端に、参加者が減っていったのが残念でした・・。講座の中でもお話にありましたが、「耳だけ」参加の方を区別する必要がありそうですね。
    • Discordについて知りたかったので残念でした。
    • GWでのファシリテーターを決めるとより議論が活発になったと思う。
    • 「リアル」では「オンライン」ではと、明確に提示したほうがよいのでは思います。目的の大切さ、授業デザインの大切さはどの授業でも言えることで、「オンライン」では特に意識すべきことがあるのではと感じました。
    • オンラインのツールは万全の準備をしていても予期せぬトラブルが起こるときがあると思いますので、ぜひ次回の機会がありましたらよろしくお願いします。
    • このワークショップに申し込んだ時は、セミナーのように話を聞いて「教えてもらう」ワークショップだと思っていました。Discordはどのようなツールか知らなかったので、テキストと音声だけで顔出しはないのかなと想定し、かなり緩い気持ちで参加し始めたのですが、ブレークアウトセッションで顔を出して初めて会う方と話すことになり、ちょっと焦りました。心と身だしなみの準備ができておらず、最初にブレークアウトのインストラクションがあったときに、心理的なハードルがあったなと思います。事前にどのような展開になるかもう少し詳しく教えておいていただけると有り難いと思いました。

振り返り

Discord が利用できなかったことについて

大変申し訳なかったのですが,Discord が上手く機能しませんでした.理由としては,独自ツールで一部利用していた,外部ツールがちょうどその時間帯に急遽停止してしまったことによります(ワークショップ1時間後にはそのツールが稼働していました).このときの反省を活かし,現在は外部ツールの機能を独自ツール側で実装いたしました.

ただ,アンケートにもあるように,参加いただい方で Discord の利用について興味をもたれていた方もいらっしゃったため,大変申し訳なく思っております.今後,Discord の使用感に関する記事をまとめて,そちらをご案内しようかと思っております.

ワークショップの内容について

Discord が上手くいかず,急遽 Zoom で実施したにもかかわらず,最後までご参加いただいた方々誠にありがとうございました.また,参加者の意見の半分ということもありますが,アンケートからはワークショップについては高評価いただいており,大変ありがたく思っています.

今回は一回の授業の中で利用できるアクティブラーニングにフォーカスした内容になっておりましたが,授業は一学期通して行われるものですので,一回ではなく,一学期間においてどのようにアクティブラーニングを導入すればよいかなどに関するワークショップが今後できればよいかと思っております.

途中退室された方がいたことに関して

グループワークを実施する事になった際,10数名退室される方がいらっしゃいました.おそらくグループワークを実施することを想定されていなかった方だったのかと存じますが,私としてはそのような方でもせっかくならばワークに参加いただけるようにしたいと感じました.

そこで,1人で視聴も OK,1人ワークも OK,グループワークも OK な環境を整えていき,段々と視聴 → 1人ワーク → グループワークと参加度が高まるような仕組みを作っていきたいと考えています.

以上です.
この度はご参加いただいたみなさま,誠にありがとうございました.また,Discord が上手く機能せず申し訳ございませんでした.
これからも積極的にワークショップを実施したいと考えておりますので,引き続きどうぞよろしくお願いいたします.