9/10 開催報告と振り返り 第1回 授業ラボ「日本語学校における授業」

  • 2021年9月10日
  • 2021年9月15日
  • 報告

2021年9月10日に第1回 授業ラボ「日本語学校における授業」を実施しました(開催の広報記事).

この記事では,その開催報告と振り返りを記します.

概要

「授業ラボ」では,実際に授業されている方にご登場いただき,その方の授業をより良くするにはどうすればよいのかを検討します.敬意を持って忌憚なく建設的に検討する場として,みなさまとより良い授業について考えていきます.

今回の授業は,日本語学校での日本語能力試験N2程度レベルのクラスで,意見交換,意見を書くという1コマ(45分)の授業例をご共有いただきました.基本的には意見を述べる練習がメインで,読解(聴解)も総合的に組み込まれているクラスでした.

趣旨説明の後に,宮本先生から授業実践に関する発表をいただき,参加者全員で授業の良いところ,より良くできるところを検討しました.

ワークについて,グループワークのみならず,個人でワークする環境を整えました.グループワークについては Discord を用いて,個人ワークについては,独自に開発した LearnWiz Collective Intelligence Tool(CIツール)(仮)を用いて実施しました.

スライド・動画

アンケート

アンケート結果の一部をこちらに記載いたします.参加者51名中20名の方が回答してくださいました.

  • ワークショップでワークを行いましたか?
    • 1人でワークを行った 8名
    • ペアでワークを行った 6名
    • 視聴しているだけだった 6名
  • ワークショップ全体に関する評価をお願いいたします
    • 非常良かった8名
    • 良かった12名
    • どちらともいえない0名
    • 良くなかった0名
    • 全く良くなかった0名
  • ワークショップで良かったところを教えてください(全20件から抜粋)
    • たった60分で、報告と意見の共有、ふりかえりがある、とてもよかったと思います。
    • ギスギスしていないところ
    • 短い時間でいい点と改善点をポジティブに提案できるところ
    • 他日本語学校の授業が実際に伺えて、とても参考になりました。
    • 通常の中であまり情報交換できない方々の実践例を参照できたり、意見交換ができた。
    • ワークショップへの参加方法が選べる。
    • いろいろな授業の工夫を知ることができた。
    • 希望に応じて、ワークのバリエーションが選択できた。1時間でも、2つのツールを使うことができた。こんな方法があるんだと、オンラインでのアクティブラーニングの参考になります。
    • 色々な方の意見が聞けたこと。今後の授業を考える時に参考にさせていただくつもりです。
    • 他の教育機関の先生がリアルタイムで実践されている授業内容を知ることができたところです。
    • 気楽に参加できる方法をご用意くださったところがよかったです。
    • 授業設計がさすが、吉田さん!という感じで、いい流れでした。
    • 授業ラボは、特に新人の日本語教師の先生方にとって多くの学びを得る場であると感じました。というのも、「よかった点」「よりよくできる点」の観点がオープンになっているからこそ、参加者の持っている多様な実践知が出てくるためです。また、聴講者サイドとしても、自分の教育に関わるのある分野だけでなく、他領域の教育実践の理解を深める上でとても意義のあるものではないかと感じました。
    • 授業実践や、その実践について、みんなが考えた改善案を共有できること
    • 他分野の方と意見をシェアできること。「敬意を持って建設的な議論」をする雰囲気をファシリテーターの方が作ってくださったので、参加しやすかったです。
    • 学校や授業の種類に関わらず、ひとつの授業例を見てそれについて意見交換をし、改善点などを建設的に話し合えるというのがとてもユニークで、視野を広げる助けになると思いました。いろいろなツールも知ることが参考になりました。どうもありがとうございました。
    • ほかの先生方の授業方略などを知ることができて参考になりました。
    • 1時間という時間で、CIツールを使って気軽に皆さんで授業改善の方法を検討できたことがよかったです。想像していた以上に面白かったです。実際の授業に参加したわけではないのに、それと同じか、それ以上にご発表者の授業内容を理解することができたのも驚きでした。一連のワークを通して、授業作りのヒントを得ることができました。
  • ワークショップで改善の余地があるところを教えてください(全17件から抜粋)
    • 吉田先生の自己紹介がコンパクトにできそう
    • 授業についてもう少し詳しく聞きたかったので基本情報は事前にスライドを共有していただくなどで時間を短縮してはどうでしょうか。
    • グループワークの時間が短く、あまり有効に活用できなかった。自分のコメントを考え、参加者の他のコメントを読むだけで時間が経過してしまい、ディスカッションの時間を十分にとることができなかった。(グループワーク参加者だけでなく、聴講だけの方もいるので、なかなか難しいと思いますが……)
    • 実際に授業の様子を断片的にでも良いので見てみたかった。でもそうすると準備する人が大変になっちゃいますね。
    • 日本語教育関係者だったので、大変わかりやすかったですが、今後分野が違うときに言葉などわかるか、少し不安です。発表者の方がかなり気をつけないといけなくなるかなと思いました。
    • Discordで話している時に、Zoomの音声も入ってきて聞くのが大変だった。
    • Slido、C1ツール、Discordと3つツールを走らせるより、C1ツール1つの方が集中できてよいのではないかと思います。
    • CIツールの集まった意見を集約して、PDFにしてほしいなと思いました。人気順で。
    • 1時間の設定だったので、時間が足りなくなることを心配していましたが、やはり厳しいですね。見ている側からだと1時間なので気楽に参加はできます。深めようと思うと難しいですね。
    • グループワークの時間が2,3分しかなかったため、話し合うには、時間設定が短すぎるのではないかと感じました。個々の作業で全体シェアであれば、よい時間配分だとは思いますが、グループワークには、もっと時間がほしかったです。
    • 慣れていないのでツールが多すぎて、混乱するときがありました。
    • 言語教育の先生はこのようなやり方を実戦していることが多いので、大きな気づきは今回に限っては少なかったかもしれません。ただ、CIの#2の意見を二、三読んだところ、なるほどと思うものがあったため、こちらに時間をとりたかったです(グループでの話し合いは時間が少なかったですし、今回は個人ワークを選べばよかった?)。ペラ1レジュメ的なものを事前に見せていただき、ラボ中は実践者へのQ&A中心で、CI(特に#2)を熟読できる展開だと嬉しいかなと思います。
    • 意見交換や全体共有をじっくりとするには1時間の会ではもの足りないと感じました。もう少し時間があればと思います。
    • これまで2時間のセミナーを開催されていましたが、今日は1時間でした。毎回2時間は大変なので、1時間バージョンもいいなと思いつつ、最後のワークができなかったこともあり、ちょっとだけ時間が足りないという気もしました。1時間15分〜1時間30分くらいがベストでしょうか。

振り返り

改善点はありつつも,良い会になったと思っています

今回来てくださった宮本先生の授業実践が素晴らしかったこともあり,学びの多い時間となりました.宮本先生本当にありがとうございました.

特に時間配分に大きな課題がありつつも,全体としては,CI ツールの活用もあり,インタラクティブに実施できたかと思います.

また,このラボのコンセプトは良さそうだと直感的には感じているため,今回いただいたフィードバックを元に更に改善し,より良い会にしていきたいと考えております.

時間配分および設計に課題あり

今回,後半のワークに30分しかかけられない状況になってしまいました.そのため,今回の検討から得た知見をご自身の実践に応用するための振り返りワークは実現できませんでした.振り返りワークを組み込むのであれば1時間30分必要だったと反省しております.

ただ,1時間だからこそ参加いただける方も増えるだろうということも考慮すると,1時間を優先して,振り返りワークは泣く泣く削るのが良いかと思っています.

また,趣旨説明と授業紹介を20分ほどで収める努力をして,検討に時間を割けるような配分にすることも重要だと反省しました.

さらに,アンケートのレジュメの事前準備があるとよいのではないかというコメントをうけて,こちら側で授業に関するテンプレートを用意して,それに情報入力いただくのが良いかと感じました.本当にアンケートにご回答いただいている方にも感謝申し上げます.

おわりに

ご参加いただいたみなさま,ありがとうございました.
また,最初の回に授業実践をご共有いただいた宮本先生,本当にありがとうございました!私自身多くの学びを得られた本当に有意義な時間でした.
これからもより良い学びの環境を提供したいと思っておりますので,引き続きどうぞよろしくお願いいたします!