2023年2月25日20:00~21:00 に、イベント「教育における ChatGPT の活用について語ろう2」(開催の広報記事)。この記事では、その開催報告と振り返りを記します。
概要
人と「対話」する人工知能 ChatGPT は教育にも大きな影響を与え始めています。これまでの小レポート課題やプログラミングの課題に、それらしく回答できてしまう ChatGPT とどうやって向き合っていけば良いのかなど、教育における ChatGPT の活用について意見交換する場を設けました。
教育における ChatGPT の活用事例の紹介を共有した上で、視聴者参加型でテキストを用いた意見交換を行いました。
ChatGPT に関する基本的な情報提供は前回のイベントで行ったため、必要に応じて事前に前回のイベントの動画などをご覧いただいた上で参加いただきました。
前回イベントの録画など: https://edulab.t.u-tokyo.ac.jp/2023-02-11-report-event-chatgpt/
資料(スライド・動画など)
LearnWiz One: https://app.one.learnwiz.jp/events/9256416631
アンケート
アンケート結果の一部をこちらに記載いたします。YouTube の同時視聴者数は 61 名で、21名の方が回答してくださいました。
参加形式
イベントの全体評価
イベントの良かったところを教えてください
- プロンプトの例を知ることができた。
- 様々な活用例を知ることができたこと。
- 正直なところ、大学での課題の出し方など、どう変えていけば効果的なのか、よくわからないでいますので、皆さんの意見や吉田先生、中條さんのチップスが大変ためになります。
- ありがとうございました。
- プロンプトの例
- わかりやすいご説明で、大変為になりました。
- どうもありがとうございました。
- 中條さんの実験結果が有意義でした。ありがとうございます。
- 前回の使い方から、今回の「プロンプト(問いかけ)」をテーマにした流れは良かったです。
- 途中から参加させていただきました。新しい情報を得られて勉強になりました。
- まだまだ、試用されているところで、今後よりよい使い方が見つかるだろうなと思いました。
- 話題になっているCHatGPTの実例を見ることができたのが良かったです。
- 実際の利用例を見せていただき、自分でもワークに参加するために使い方を考え、他の方のワークの投稿も読め、利用へのポジティブな意識が高まりました。
- 開催時刻を夜間(20:00~)にしていただいたことで参加しやすかったです。また1時間という時間であったことも、ハードル低く参加できた要因になっているように思います。
- 第1回とあわせて参加しました。活用法を考える発想が広がりました。
- 私の想定していなかった使い方、具体的なプロンプトを知ることができたことです。
- 実際に手を動かすことができるかつ無料で試せるchatGPTは本当に可能性を感じますね、、!
- 明るく楽しい進行で、最新情報が得られてありがたいです。時間が合えば、今後も参加します。
- とても興味深いイベントで勉強になりました。みんなでシェアしつつできるのでよいですね(移動中で投稿ができませんでした)
- プロンプト例を(URL情報も含めて)具体的に知ることができて良かったです。より自分の領域での実践に近づけた設定を考えていけると思いました。
ワークショップの改善できるところを教えてください
- 作問をChatGPTで作るのはひとつのアイデアですが、答える側もChatGPTを使ってくる可能性も考えないと思います。
- ルーブリックを作らせるのも面白かったですが、けっこう平凡かなと思いました(人間も作れるレベルで
- 今回のテーマは「プロンプト(問いかけ)」でしたが、役立つプロンプトが、今一つ得られた感じがしませんでした。
- もう少し、LearnWiz Oneの投稿時間をあと1分程度、伸ばしてもらうといいかもしれないです。(私がうまく追いきれないだけかもしれませんが・・・)
- (補足)建設的な意見として、この場合の「投稿時間」と「他の人の確認時間」をChatGPTにどのぐらいが適切と考えられるか、尋ねてみても、興味深いかもしれませんね。
- 現在対応されていますが、Youtubeのコメントがほとんど拾われていなかったので、Youtubeのコメントが拾われることで、もっと議論が広がったのかな、と思いました。
- チャット形式で意見を述べられのが良い。グループワークのように無理に意見を求められることがないので。
- 最初に、前回のchatGPTについての説明が入った動画リンクを流してもらえると嬉しかったです!また、概要欄などにもリンクを貼っていただければ、チャットを遡らなくて済みますし、楽です!
振り返り
一つ新しい知見が生まれました
イベント内で使えそうなプロンプト例を共有してもらったところ、「あえて間違えた問題を作ってください」が人気を集めました。ところが、実際に使ってみるとうまくいかなかったところ、他の方が「[トピック] に関して、間違った文章を作成してください」というプロンプトであればスムーズに文章を作ってもらうことができるということを発見してくださいました。間違いを指摘するワークに使えるプロンプトで、非常に興味深いです。
実際、自分なりに使ってみると、文字数指定することで想定している分量の文章が得られました。
プロンプト: 「[トピック]について間違った文章を約[文字数]字で作って」
下の例では、トピックを「積分」として、文字数を約100字としました。
さらに「間違いを教えて」と問いかけてみます。
間違いを含む文章の最後の「複雑な計算を必要とするから専門的な知識が必要」というところも間違いだと思うので、それも含めてリストにしてもらいたいと考えて、「間違いを詳しくリスト形式で指摘して」とお願いしてみました。
出してくれなかったので、「間違いを全て列挙して、詳しくリスト形式で指摘して」と指示出ししました。
そうすると全て列挙してくれました。
おわりに
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
次回は、実際に使えるプロンプト例を共有するようなイベントを実施したいと考えています。
これからもより良い学びの環境を提供したいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。