【イベント後追記】
本イベントには650名を超える参加者が来てくださり、ありがたいことにアンケート結果も最高評価が8割を超えました。以下のページで当日の映像や資料、アンケート結果などを公開していますので、ご興味があればご覧ください。
https://edulab.t.u-tokyo.ac.jp/2023-05-13-report-event-chatgpt-course/
東京大学吉田塁研究室では、教員をサポートするため、人と「対話」する人工知能 ChatGPT に関するイベントを今年2月に2回実施しました。それから約3ヶ月が経ち、GPT-4の公開を含む新たな情報が続々と出てきています。また、ChatGPTに関する十分な理解が浸透していないことも様々な方との対話を通してわかってきました。
そこで、ChatGPT に関する情報をまとめて把握できる講座を 2023年5月13日(土)13:00-17:00 に実施いたします。
これまでのイベントに参加されていない方にも情報を把握していただけるよう、0から理解できるように説明する予定です。そのため、これまでのイベントに参加された方は、必要に応じて部分的にご参加いただければ幸いです(全て参加いただくのも大歓迎です)。
事前に質問があれば、以下の Web サイトに投稿していただければ幸いです。
https://app.learnwiz.one/events/2822916000
これまでに行ったイベント・ワークショップは、9割以上の方から肯定的な評価をいただいており「参加者全員のニーズに合わせて安心安全にワークができる」などポジティブなコメントもいただいております。
【タイトル】イベント「教員向け ChatGPT 講座 ~基礎から応用まで~」
【概要】
人と「対話」する人工知能 ChatGPT は教育にも大きな影響を与え始めています。数多くの情報が出てきていることをふまえて、教育における活用を検討する上で有用であろう情報を吉田なりにまとめて提供する講座を開催いたします。内容としては、ChatGPTの使い方などの基礎的な事項から活用事例など応用的な事項を可能な限り網羅する予定です(イベントの構成案については Web サイト末尾に記載いたします)。
事前に質問があれば、以下の Web サイトに投稿していただければ幸いです(質問は公開されます)。
https://app.learnwiz.one/events/2822916000
【日時】2023年5月13日(土)13:00~17:00(終了後に延長して質疑応答など行う可能性があります)
【場所】YouTube Live、Zoom(時間になったらアクセスしてください)
YouTube: https://youtube.com/live/lwccHzqfuvc?feature=share
Zoom: Webフォーム登録された方に実施日前日までにURLをご共有いたします。
【対象】教員を対象に行いますが、興味がある方はどなたでも参加可能です
【定員】無制限
【費用】無料
【講師】東京大学 大学院工学系研究科 准教授 吉田塁
【申込】https://forms.gle/k9XfMZwBshVJSTxTA(実施日時の1時間前 〆切。YouTube 視聴の場合は申し込みの必要はありませんが、リマインドを受け取りたい方はお申し込みください)
【Webサイト】https://edulab.t.u-tokyo.ac.jp/2023-05-13-chatgpt-course/
【参加にあたって】
本イベントには、以下のいずれかの形式で参加可能です。
・YouTube 参加
・Zoom 参加(口頭で質問などされたい方は Zoom にお入り下さい)
質疑応答や意見交換の際は、みんなの意見を賢く集約するツール LearnWiz One を利用する予定です(https://one.learnwiz.jp/ )。
【講師紹介】吉田塁
東京大学 大学院工学系研究科 准教授。専門は教育工学(ファカルティ・ディベロップメント、アクティブラーニング、オンライン学習)。主な著書・訳書に「学習評価ハンドブック: アクティブラーニングを促す50の技法」「博士になったらどう生きる?」などがある。これまでにアクティブラーニング、授業設計や評価に関する研修・講演を数多く行い、高い評価を受けてきた。東京大学におけるコロナ禍におけるオンライン化支援の貢献が認められ、「オンライン授業等におけるグッドプラクティス総長表彰」を受ける。ChatGPT が教育にインパクトを与える可能性が高いと考え、重要な役割を担う教員に可能な限り情報提供をしたいという思いから ChatGPT 関連の活動を実施している。
【注意】
・本イベントの様子は配信される予定で、後に録画も公開されることご了承ください
・本イベントの様子がスクリーンショットや参加者の質問やコメント等も含めて、記事や教材等としてウェブサイト等に公開されることご了承下さい
【参考情報】
・ChatGPT・AI の教育関連情報まとめ: https://edulab.t.u-tokyo.ac.jp/chatgpt-ai-resources/
・ChatGPT に関する Q&A: https://edulab.t.u-tokyo.ac.jp/chatgpt-qa/
・吉田研究室 イベント情報(動画や資料あり): https://edulab.t.u-tokyo.ac.jp/events/
以上です。
多くの方にご参加いただきたいため、もしよろしければ本広報文をお知り合いの方やグループに拡散していただけると、大変ありがたく存じます(無断転載 OKです)。
みなさまのご参加お待ちしております!
どうぞよろしくお願いいたします。
構成案(2023年5月13日更新)
まだ構成検討中であり、事前質問や資料作成などを通して内容が変更される可能性が大いにあること、ご了承下さい。
大見出しのセッション毎に質疑応答の時間を設ける予定です。
また、60分~90分毎に休憩を10分ほど設ける予定です。
構成案 v3(2023年5月13日)
- はじめに(5分)
- 自己紹介
- 本イベントについて
- 質問・感想受付
- ChatGPT について(45分)
- ChatGPT の概要
- ChatGPT の使い方
- ChatGPT との対話にあたって
- ChatGPT でできること(デモ付き)
- 読書感想文作成
- レポート作成
- 選択問題への回答
- AI 家庭教師
- シラバス作成
- 選択問題作成
- プログラミングコードの作成
- …
- ChatGPT の仕組み(簡易版)
- GPT-4 と GPT-3.5 は「別人」
- 各種タスクの成績
- 使用言語の差異
- 汎用的な能力を示す事例
- GPT-4 を無料で使うには?
- ChatGPTの活用に関連する注意点(30分)
- プロンプト
- 幻覚(Hallucination)
- 学習データとしての利用
- 個人情報・機密情報
- 著作権
- バイアス・毒性
- AI が生成した文章の検出
- 学生視点の注意点(プライバシー、公平性、アクセシビリティ)
- ChatGPT に関連する知識(45分)
- 教師あり機械学習
- 自然言語処理のパラダイム変化
- Transformer
- GPT-3 (GPT: Generative Pre-trained Transformer)
- ChatGPT の開発方法
- スケール則
- 大規模言語モデルの創発的能力
- Few-shot learning
- Chain of Thought (CoT)
- Zero-shot CoT
- ChatGPT と教育(90分)
- 国内外における大学の対応
- ChatGPT が教育に与える影響
- 影響1: ChatGPT は評価を揺るがす
- カリキュラム・授業と ChatGPT
- 評価方法と ChatGPT
- 形成的評価・総括的評価と ChatGPT
- ChatGPT に対応するための評価方法
- 案1: ChatGPT を使わせない方法にする
- 案2: 授業内の学習活動と形成的評価を組み合わせる
- 影響2: ChatGPT は学習者の学習プロセスを支援し得る
- ChatGPT は個別チューターになり得る
- ChatGPT は個別教材を作成できる
- 影響3: ChatGPT は教員の授業作りを支援し得る
- 教員による ChatGPT 用途案
- どのようなプロンプトを入力するか?
- アイデア: プロンプトに教育の知見を取り入れる
- 影響4: その他
- 影響1: ChatGPT は評価を揺るがす
- おわりに
構成案 v2(2023年5月4日)
- はじめに(5分)
- 自己紹介
- 本イベントの目的
- 本イベントの注意事項
- ChatGPT とは(45分)
- ChatGPT の概要
- ChatGPT でできること(デモ付き)
- 文章生成
- アイデア出し・原案作成
- シラバス作成
- AI チューター
- コード生成
- …
- ChatGPT の仕組み(簡易版)
- GPT-4 と GPT-3.5 は「別人」
- 各種タスクの成績
- 使用言語の差異
- 実例: Think-Pair-Share
- GPT-4 を無料で使うには
- ChatGPT の活用に関連する注意点(30分)
- プロンプト
- 幻覚(Hallucination)
- 学習データとしての利用
- 個人情報・機密情報
- 著作権
- バイアス・毒性
- AI が生成した文章の検出
- 学生視点の注意点(プライバシー、公平性、アクセシビリティ)
- ChatGPT に関連する知識(45分)
- 自然言語処理のパラダイム変化
- GPT について
- ChatGPT 開発の流れ(GPT-3 → InstructGPT → ChatGPT)
- スケール則
- 創発的能力
- Few-shot learning
- Chain of Thought (CoT)
- Zero-shot CoT
- プロンプトのコツ
- プロンプトの構成要素
- ChatGPT と教育(90分)
- 国内外における大学の対応
- 海外大学の対応
- 国内大学の対応
- ChatGPT が教育に与える影響
- カリキュラム・授業の構造(目的・目標、内容、評価)との対応
- 影響1: ChatGPT は評価を脅かす
- ChatGPT で簡単に対応できない評価設計が必要
- ChatGPT に対応するための評価方法案
- 評価について(形成的評価と総括的評価)
- 案1: ChatGPT を用いて成果物を生成しにくい課題にする
- 案2: 形成的評価を授業内に入れ込んでしまう
- 影響2: ChatGPT は学習者の学習プロセスを支援し得る
- 具体的な方法
- 影響3: ChatGPT は教員の授業作りを支援し得る
- シラバス作成、授業設計、ワーク設計、教材作成(対話文、解説文)、課題作成、テスト作成
- 具体的な方法: 専門知との掛け合わせ
- 国内外における大学の対応
- 質疑応答
構成案 v1(2023年4月28日)
- ChatGPT とは(30分)
- ChatGPT の概要
- ChatGPT でできること(デモ付き)
- アイデア出し・原案作成
- シラバス作成
- 授業設計
- ワーク設計
- 課題作成
- テスト作成
- AI チューター
- コード生成
- …
- アイデア出し・原案作成
- GPT-4 と GPT-3 は別人(20分)
- 各種タスクの成績
- 使用言語の差異
- 実例: Think-Pair-Share
- GPT-4 を無料で使うには
- ChatGPT を使う上での注意点(30分)
- プロンプト
- Hallucination
- 学習データとしての利用
- 個人情報・機密情報
- 著作権
- バイアス
- 学生視点の注意点(プライバシー、公平性、アクセシビリティ)
- ChatGPT に関する背景知識(30分)
- GPT について
- ChatGPT 開発の流れ(GPT-3 → InstructGPT → ChatGPT)
- 自然言語処理のパラダイム変化
- スケール則
- 創発能力
- Few-shot learning
- Chain of Thought (CoT)
- Zero-shot CoT
- …
- プロンプトの工夫・活用例(30分)
- 入力のコツ
- プロンプトの要素
- プロンプト例
- …
- 質疑応答