教育 AI のトップ国際会議である AIED 2025 にて下記の論文が採択されました。
- Lui Yoshida, Do We Need a Detailed Rubric for Automated Essay Scoring using Large Language Models?
本論文は、AIを用いて学生や受験者が書いたエッセイを自動的に採点する技術である自動エッセイ採点(AES)、特に生成AIを活用した AES に注目した論文です。生成AIを活用したエッセイ評価において、ルーブリックの詳細がどの程度必要なのかを、ルーブリックなし、簡略版ルーブリック、完全版ルーブリックを用いて、比較した論文です。複数のモデルも用いており、モデルによって影響が異なること、簡略版でも完全版とほぼ同等に機能するモデルが多かったことなどを示しました。

AIED 2025 について
26th International Conference on Artificial Intelligence in Education (AIED 2025) は、教育用コンピューティング活用に向けたAI支援システムや認知科学的アプローチに関する良質かつ革新的な研究で知られる、長年の国際会議シリーズの26回目の会議です。2025年7月22日~26日に、イタリア シチリア島のパレルモで開催されます。
AIED は、コンピュータサイエンスのカンファレンスランキングで有名な CORE でAランク(全ランキング783会場の上位16%)であり、教育AIの国際会議ではトップ会議に位置付けられています。
最後に
昨年に続き今回も研究成果が認められ、大変嬉しく思います(昨年の採択報告記事へのリンク)。
運営によると、今回は800件を超える提出があり、採択率は20%未満と低くかったようです。教育における生成AIへの注目度が高くなっているようです。今回の研究で得られた知見を含め、 少しでも日本の教育が良くなるよう引き続き精力的に活動していきたいと思います!