イベント「生成AIの最新情報の提供と教育における活用のお悩み相談会」開催報告と振り返り

  • 2024年12月5日
  • 2024年12月5日
  • 報告

2024年11月29日20:00~21:00に、イベント「生成AIの最新情報の提供と教育における活用のお悩み相談会」(開催の広報記事)を開催しました。この記事では、その開催報告と振り返りを記述します。

概要

生成AIの利用が広がる中、教育現場でも活用方法や課題について様々な声が聞かれるようになってきました。
本イベントでは、まず生成AIに関する最新情報の提供を行い、その後、参加者の皆様から日頃の疑問点やお悩みを共有いただき、吉田からのコメントに加えて、参加者のみなさまもテキストを用いてディスカッションできる場を設け、参加者含めて解決策を探りました。
これまでの活動を通じて、生成AIに関して「具体的な活用方法がわからない」「倫理面での懸念がある」など、教育者の方々が様々な課題を抱えていることがわかってきました。本イベントではそれらの声に応えるべく、参加者同士での意見交換を通じて課題解決のヒントを見つけ出すことを目指しました。

資料(スライド・動画など)

発表資料

LearnWiz One: https://app.learnwiz.one/events/3790358158

アンケート

アンケート結果の一部をこちらに記載いたします。YouTube の最大同時視聴者数は 44名で、11名の方が回答してくださいました。

イベントの全体評価

イベントの良かったところを教えてください

  • AIをつかって得られたものをどのようにして活用できるか、必ず人による確認が必要であることを知ることができたこと。
  • 活動の時間が多くて良かったと思います。3Kは懐かしいというか、大事な視点ですね。
  • 他の先生方と事例共有や相談ができた
  • 参加される方の、見識が高かったことです。
  • ChatGPTやGeminiの検索機能など、生成AIをめぐる最新の状況を知ることができたところ。後半のお悩み相談コーナーでは、教職員の方々のリアルな意見を聞くことができたところ。
  • コメントについて一つ一つ答えていただけているところ
  • 参加者の事例を起点とされていた点。身近な課題で理解し易かった。
  • 生成AIの最新情報を教えていただけるところが最もよかったです。
  • 自身が務めている教育現場以外にも、生成AIについての課題は多く上がっているが、他の教育現場の方と課題や悩みを共有できる機会は少ないので、大変有意義な時間となった。
  • 他校の状況を知ることができ勉強になりました。

ワークショップの改善できるところを教えてください

  • 1時間でおさまるようにしてほしい。
  • 特にありません、時間も適度で良いと思います。
  • ありません。
  • 参加者がもっと増えると多様な意見を集めることができよりよくなると思います。
  • 業界、職種など、何か絞り込んで開催されると、短時間でも有意義な結果となるのでは。
  • とくに思いつきません。とても良い講演と相談会でした。

今後扱ってもらいたい生成AI関連のテーマ

  • 医療への応用。
  • どの位の生徒さんや学生さんが使用しているか実態調査結果などはあるのでしょうか?国内外問わずでいいので、ありましたらご紹介願います。
  • 語学習得を目指す小学生のオンラインレッスンでの活用レクチャー、できる範囲について
  • 先生は文科省と直接関わっていらっしゃるので、生成AIの教育活用をめぐる国の意向について先生の肌感覚をできる範囲で共有していただけると参考になります(昨日のイベントでガイドライン改訂をめぐる国の方針について言及があったように)。
  • いまのところ思いつきません。今回のお悩み相談はとても良い企画でした。他の参加者の方々の実践やそこから生まれる課題を知ることも、私にとりましてはよい学びでした。参加者の方々からも他の方への助言が次々と出されていたことにも驚きました。みなさん、勉強熱心で利他的な方々なのだなと感じ入りました。教育者なのですから、当たり前なのかもしれませんけれども。

振り返り

お悩み相談会はみなさまのおかげで充実したものになりました

今回のイベントについては、評価が全体的に高いことに加えて、コメントでもお悩み相談会に対するポジティブな反応が多く見られました。
参加者のみなさまが他の参加者のお悩みにテキストで返答いただいたことで、多様な意見を共有できたと考えております。
みなさまがお悩みを投稿し、それに対して返信してくださった方がいらっしゃったため充実した時間になりました。
ご協力いただいたみなさま本当にありがとうございました。
この形式のイベントは有用だと感じましたので、より改善した形で実施できればとも考えております。

次回はゲスト講師に来ていただき、学校における実践をご共有いただく予定です

実践例を知りたいという声も多いことから、次回は一例にはなってしまいますが、既に学校において生成AIを活用されているゲスト講師に来ていただき、その実践をご共有いただく予定です。

おわりに

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
これからもより良い学びの環境を提供したいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

東京大学大学院工学系研究科 准教授/東京財団政策研究所 主席研究員 吉田塁