2022年5月27日20:00~21:00 に、「アクティブラーニングの失敗談を共有しよう」ワークショップを実施しました(開催の広報記事)。
この記事では、その開催報告と振り返りを記します。
概要
アクティブラーニングを活用することで、学習者の主体性を引き出すことができます。ただ、一方向的な授業と異なり、アクティブラーニングを効果的に組み込んだ授業の設計・実施はつまづくところが多くあります。
そこで、本ワークショップでは、失敗談を共有し、どのように対応・改善すればよいかを検討していきました。
具体的には、参加者有志の方々にテキストで失敗談を共有してもらい、全員でそれらに対する改善策を検討していきました。その際、みんなの意見を賢く集約するツールである LearnWiz One(EdTech 世界大会で優勝)を利用しました(https://one.learnwiz.jp/ )。
資料(スライド・動画など)
アンケート
アンケート結果の一部をこちらに記載いたします。参加者およそ20名中8名の方が回答してくださいました(Zoom が4名、YouTube が最大同時視聴者数16名でした)。
どのプラットフォームから参加しましたか
- Zoom で参加した 3名
- YouTube で参加した 5名
参加の形式を教えて下さい
- ただ聞くだけだった(聴講)5名
- 個人ワークで参加した 3名
ワークショップに関する評価をお願いいたします
- 大変良かった5名
- 良かった3名
- どちらともいえない0名
- 良くなかった0名
- 全く良くなかった0名
ワークショップの良かったところを教えてください
- これまでに実施したアクティブラーニングの失敗事例を可視化することで今後の授業改善のヒントが見えました。併せて、他の参加者の失敗事例を共有することで、さらに今後の改善のヒントが見えました。
- 失敗について前色々と考えたことがあります。ソフトバンクの孫さんなど、日本との縁の深いアリババのCEOであるジャック・マーの成功ストリーは「失敗は美学」とされており、有名な話でもあります。彼のバックグラウンドからも下積みからもなぜ彼がそれほど失敗からの学びを強調しているのか、わかるような気がいたします。失敗からの学びの重要性を強調するために、彼は敢えて逆思考で「成功から学ぶな!」と言っていました。
- 教員たちが自分の教壇生活での失敗談を共有できたのは、自己視点からすると一種の捌け口にもなれたのではないかと思います。また、他者視点からすると、「他者の失敗は密の味」。学びでもあり、自分に生かすための警鐘でもあると思いました。
- 会話分析にはフォロアップインタビューという手法があります。失敗の共有に対して、他者からのコメントはまるで「フォローアップに対するフォローアップ」にも見えて、学びに対するダンブ効果を感じさせられ、相乗効果そのものでした。
- 体験談から学ぶことが多かったです。ありがとうございました。
- 参加者の投稿、返信を取り上げながらのインタラクティブな内容であった。シンクペアシェアなどの技法を知れた。
- 様々なAL失敗談を共有できた
- 失敗を共有してくださったこと、それについて意見を述べることができたことで、アクティブラーニングを行う上での、有用な気づきが多く得られました。感謝します。
- 今日は帰りが遅くて晩御飯を作りながら耳だけ参加させてもらいましたが、吉田先生の丁寧なご説明があり、耳だけでも十分な学びがありました。皆さんのコメントも参考になる視点が多く、より厚い内容になったのではないかと思いました。
- 自分の書いたコメントに参考になるフィードバックをもらえた
ワークショップの改善できるところを教えてください
- 特にありませんが、人数が少ない場合は全員ビデオとマイクオンでもいいのかもしれません。
- 基本的に教員向けの内容かと思いますが、民間企業での研修や会議などの場面の例もあげると、さらに多面的な意見がでて興味深いかと思いました。
- 音声が
- 事前に質問を出しておくとかですかね。
振り返り
みなさまのおかげで事例の共有とインタラクションが多く生まれました
前回実施した際の振り返りとも同様になってしまうのですが、参加者のみなさまから多く事例を共有いただいたおかげで、様々なアクティブラーニングのつまづきどころを把握することができました。
共有された事例に対する他の方からのコメントも非常に参考になるもので、私達自身も学びになりました。今後も定期的にこのワークショップは実施していきたいと思っております。
おわりに
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。みなさまの投稿があってこそのワークショップでございまして、大変ありがたく存じます。
これからもより良い学びの環境を提供したいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。