アクティブラーニング基礎講座 ~学習者の主体性を引き出すために~ 2/4 開催報告と振り返り

  • 2022年2月23日
  • 2022年2月23日
  • 報告

2022年2月4日20:00~21:00 に、アクティブラーニング基礎講座 ~学習者の主体性を引き出すために~を実施しました(開催の広報記事)。

この記事では、その開催報告と振り返りを記します。

概要

アクティブラーニングを活用することで、学習者の主体性を引き出すことができます。そのようなアクティブラーニングを効果的に教育実践に組み込んでもらうことを支援するワークショップです。
今回は、アクティブラーニングの概要、効果、導入する際のポイント、具体的な手法など、基礎的な内容を扱いました。

ワークについては、グループワークは Zoom のブレイクアウトを用いて、個人ワークは独自に開発した LearnWiz One というツールを用いて実施しました。

資料(スライド・動画など)

アンケート

アンケート結果の一部をこちらに記載いたします。参加者およそ65名中14名の方が回答してくださいました(Zoom が23名、YouTube が40名程度でした)。

どのプラットフォームから参加しましたか

  • Zoom で参加した 10名
  • YouTube で参加した 4名

参加の形式を教えて下さい

  • ただ聞くだけだった(聴講)1名
  • 個人ワークで参加した 13名

ワークショップに関する評価をお願いいたします

  • 大変良かった9名
  • 良かった5名
  • どちらともいえない0名
  • 良くなかった0名
  • 全く良くなかった0名

ワークショップの良かったところを教えてください

以下、全12件です。

  • 情報が豊富だった。
  • ALには明確な定義はないことなどALの基本的な事柄、授業デザインの重要性、ALのポイント(授業の目的・目標を明確にすることが大切など)を学ぶことができて、大変勉強になりました。ALと言うと、ただ活動をやればいい、学生が楽しそうであればいいと単純に考えがちですが、そうではないことにも気づくことができました。真のアクティブラーニングを授業に取り入れるのは技術が必要ですが、より良い学びのためにこれから少しずつALについて勉強していきたいと思います。
  • 新しい知見が得られました。
  • ALについて専門的に、包括的に、体系的に俯瞰できる学びの濃い時間でした。実は、ALと似ている価値観の教授法:ピア・ラーニング(協働学習)の第一人者が隣の研究室の先輩でしたので、在学中私もピア・ラーニングを体験する機会がたくさんあり、今日の授業ラボについては格別に親近感を感じました。ALを追求し続けてきたのが追い詰め教育とゆとり教育のギャップに問題意識を感じたからですが、気づけばALにどハマり、いろいろな勉強会に駆けつけたのは2018年からでした。まだ発展途上ですが、ALについての文部科学省の定義、溝上先生の定義は既に先行研究として集めておりましたので、再び専門用語に触れられた際には感動と驚きの連続でした。参加者の皆さまからのコメントや質問も創造性に長けており、知的好奇心が刺激され、たくさんの教育的示唆が得られる気づきの深い時間でした。私たちはALの教え手でもあり、学び手でもある!教え手と学び手の両者の立場から気づき、学ぶ時間は、正にALの相乗効果を実感する場でもありました。
  • 参加者の方の様々な意見が知れるところ
  • テンポよく考えることができた。
  • ALで気をつける点をみんなで出し合ったこと。
  • 参加されている他の方の意見をしることができたこと。また匿名で発言できたことで遠慮なく書けた。
  • 前回聞いた?内容をしっかりと確認できました。
  • 参加者が自分の考えを出して、それをシェアでき、さらに先生のコメントをいただけたので理解が深まりました。
  • 参加者 A さんのコメント
    • 毎回、LearnWiz Oneを実際に使ってのアクティブラーニングなので、単なる使い方説明会をされるのよりもLearnWiz Oneについて深い理解と記憶が持てます。アクティブ・ラーニングの意義や楽しさについても同様です。
    • また、LearnWiz Oneでは他の人の書き込みを見ることができるので、テキストでの意見の出し方として、他の方の語彙や表現などが大変勉強になりました。短時間で、自分の考えを書き言葉(テキスト)に変換・入力するという集中した感じも楽しかったです。
  • 自分で考えることができるところ

ワークショップの改善できるところを教えてください

以下,全7件です.

  • 今回は参加者同士のやり取りがなかったので、合ってもよいと思いました。
  • 終ってから、対面でQ&Aがあると良いかと思います。
  • 特になし。いつも時間が足りないぐらい議論が白熱するのが贅沢の悩みですね。
  • ワークの時間に考えながら書いていたので、少し時間が足りなかったです。
  • 参加者の属性を共有する
  • 今回はグループトークがなかった。
  • 具体的なやり方を知りたかった。

振り返り

多くの方に満足いただけたようでよかったです

アクティブラーニングの基礎講座ということで、基礎的な内容を把握してもらうためのワークショップを実施しまして、全体的に高評価をいただけたこと嬉しく思っています。

また、アクティブラーニングについても興味関心が高いせいか、参加者もおよそ65名と多く、嬉しく思います。今後も継続的に実施して、より多くの方に来ていただけるようなワークショップにしようと思っていますので、努力し続けたいと思います。

グループワークも入れたかったのですが、個人ワークのみにしました

これまでのワークショップのアンケートや実践した感覚からも1時間が参加しやすいと感じています。ただ、アクティブラーニングの基礎を1時間でと思うと、対話を伴うグループワークにかけられる時間がなくなってしまうのが難しいところです。やはり対話を伴うグループワークをスムーズに行うには、簡単な自己紹介やアイスブレイクの時間が必要で、1時間のうち8~10分ほどはグループワークに慣れるために必要になってしまい、伝えたい内容を十分伝えられなくなってしまいます。そのため、本当はグループワーク入れたいところですが、泣く泣く個人ワークのみにしました。

逆に、LearnWiz One を用いた個人ワークであれば、時間がタイトであったとしても、能動的に参画してもらいながら他者とのやりとりを実現できるため、効率的かつ効果的にワークを行えるという魅力があります。自分たちで開発しており、完全に手前味噌になってしまうのですが、すごくよいツールだなと感じています。

おわりに

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました.
これからもより良い学びの環境を提供したいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。