イベント「生成 AI 時代における学習評価のあり方」開催報告と振り返り

  • 2024年7月16日
  • 2024年8月31日
  • 報告

2024年6月28日20:00~21:00 に、イベント「生成 AI 時代における学習評価のあり方」(開催の広報記事)を開催しました。この記事では、その開催報告と振り返りを記述します。

概要

ChatGPTに代表される生成AIが注目を集める中、教育現場でも生成AIを活用する動きが始まっています。
特に関心が高い領域は「評価」であり、生成AIによって評価のあり方が変わりつつあります。
そこで、本イベントでは、生成AIが与える評価への影響を取り扱いました。
イベント冒頭では、情報共有を目的として最近の生成AI動向についても簡単にご紹介しました。
そして、評価や生成AIの影響について情報提供した後、参加者による質疑応答の場も設けました。

資料(スライド・動画など)

発表資料

LearnWiz One: https://app.learnwiz.one/events/2504425693

アンケート

アンケート結果の一部をこちらに記載いたします。YouTube の最大同時視聴者数は 89 名で、24名の方が回答してくださいました。

イベントの全体評価

イベントの良かったところを教えてください

  • 最新の話まで分かりやすくまとめられていた
  • ここまで具体的に利用できていないのですが 情報収集とこの先の利用の勉強になりました
  • 途中から参加しましたが、スライド、説明共に明瞭で素人である私でもわかりやすかったです。
  • 生成AIの近況について,短時間で知ることができた.
  • お話のテンポ、1時間という所要時間、お話の内容とわかりやすさ
  • 新しい全体像がわかった
  • 生成AIの現状がよく分かり、先生の熱心さもとてもよく伝わってきました。
  • 最新の動向を知ることができてよかったです。
  • あちこちにある情報を整理していただけて、ありがたいです。
  • 最新の情報を得ることができました。ありがとうございます。
  • 先生自身がどのように活用しているかなど、具体的な事例の紹介があった点。
  • 最新の情報に触れることができ、また専門家の視点からのお考えを聞かせていただくことができ、大変勉強になりました。
  • バージョンによる性能の違いなど、具体的な事例をもとに説明してくださり、理解が深まったと感じています。
  • 教育現場で生成AIを活用した場合の評価について興味があったので、タイムリーでした。
  • 最新の情報のシェア、Learnwizの質問機能、わかりやすさ、目的に沿った内容
  • 生成AIの新しい動向のまとめがあったこと。
  • 最新情報を得ることができた。特に評価に関する考え方は参考になった。
  • AIは様々なモデルやヴァージョンで評価が違ってくることがわかりました
  • 評価について、著書を出版してある吉田塁先生から、最近の生成AI時代の評価について、調査された内容をご教示いただいた部分です。

ワークショップの改善できるところを教えてください

  • この感じが私はありがたいです 長い時間何時もありがとうございます
  • 客観的なものと,主観的なものをわけたい
  • 時間帯も良いし、1時間なので気軽に参加できています。特に改善点はありません。
  • 特にありません。コメントや資料を別ウインドウで開けるので、非常に便利でした(資料を見直したい時など)
  • 最近の生成AI動向の情報共有は、別のイベントとして分けても良いのかしれません。時間が足りませんね。
  • 特にありません
  • こうやって気軽にに吉田先生の考えや取り組みを公表して頂けると嬉しいです。
  • モデルの有料、無料を記載してほしい。無料しか使っていませんが。
  • 吉田塁先生のイベントにおける「双方向性を保つスタイル」に慣れてきているところもあり、改善点がすぐには見つからないです。

今後扱ってもらいたい生成AI関連のテーマ

  • 著作権との関係
  • 理系での問題作成
  • さまざまな不正防止策や、優れたポリシーの事例
  • 継続して最新情報と評価に使えるか、ですね。
  • 本日の話題にもあった「学習成果物の作成補助・支援」の部分について、さらに詳しくお聞きしたいです。
  • 生成AIと教育に関するトピックは全て興味がありますし、大学教員として全てのトピックで助けが必要だと感じてます。
  • 目的を把握したうえでの評価から考えたルーブリック作成アイディア。(自分で考えてと言われそうですが)
  • 学生が利用できる学習での役立て方を指南してほしい
  • 生成AI関係のテーマとして、シンギュラリティがどれほど進むと考えられるのか?参加されている皆様方のご意見等を伺ってみる機会があると幸いです。私の記憶に残るのは、駅で自動改札が全国的に浸透してきてから、今となっては、「切符切りの人」はいなくなりました。同様に、「マイケル・オズボーン(2013)『雇用の未来』オックスフォード大学」がどこまで実現すると思われるのか?また、単に手段が置き換わるだけ等を知る機会があれば、興味深いです。

振り返り

ご参加ありがとうございました

今回は情報が多く、吉田からの情報提供がメインになりましたが、全体的に評価が高く嬉しく思っております。また、大きく時間を割けませんでしたが質疑応答のインタラクションも評価いただけており嬉しいです。
改善点について、確かに有料、無料の情報をまとめておくのも重要かと思いましたので、今後の改善としたいと考えております。

生成AIトピック全般、特に最新情報についてはニーズが高いことがわかってきています

これまでのイベントとアンケート調査を通じて、やはり最新情報に関する提供には大きなニーズがあることがわかってきております。
次々と新たなモデルやサービスが公開される時代ですので、そのときに合わせた情報提供が重要だと感じております。
今後もイベントは、最新情報 + 特定のテーマといった流れで進めていく予定です。

おわりに

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
これからもより良い学びの環境を提供したいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

東京大学大学院工学系研究科 准教授/東京財団政策研究所 主席研究員 吉田塁