9/8 開催報告と振り返り「アウトラインを活用した文章改善」

2021年9月8日に「アウトラインを活用した文章改善」というタイトルで,オンラインワークショップを実施しました(開催の広報記事).

この記事では,その開催報告と振り返りを記します.

概要

最初から文章を書くのではなく,事前に文章の構造(アウトライン)を作成することで,効率的に質の高い文章を書くことができるようになります.
今回は,そのようなアウトラインを活用した効率的な文章作成に関する LearnWiz オンラインワークショップを実施しました(アウトラインを活用した文章作成について詳しく知りたい方は http://edulab.t.u-tokyo.ac.jp/resources/#outline をご覧ください.LearnWiz について詳しく知りたい方は http://edulab.t.u-tokyo.ac.jp/learnwiz/ をご覧ください).

具体的には,まずアウトラインで物事を考えるアウトライン思考法について具体例も交えながら説明した後,実例を使った文章改善の様子を見てもらいました.そして新たな実例を提示して,それぞれの参加者にアウトラインを用いて改善案を考えてもらいました.

ワークについて,グループワークのみならず,個人でワークする環境を整えました.グループワークについては Discord を用いて,個人ワークについては,独自に開発した LearnWiz Collective Intelligence Tool(CIツール)(仮)を用いて実施しました.

実施やツールの開発にあたっては,東京大学文学部3年生 中條麟太郎さんに多大なるご協力をいただきました.ありがとうございました.

スライド・動画

アンケート

アンケート結果の一部をこちらに記載いたします.参加者69名中30名の方が回答してくださいました.

  • ワークショップでワークを行いましたか?
    • 1人でワークを行った 20名
    • ペアでワークを行った 4名
    • 視聴しているだけだった 6名
  • ワークショップ全体に関する評価をお願いいたします
    • 際立って良かった13名
    • とても良かった15名
    • 良かった2名
    • まあまあだった0名
    • 良くなかった0名
  • ワークショップで良かったところを教えてください(全23件から抜粋)
    • アクティブラーニングが好きとおっしゃっていたとおり、アクティブに参加できました。また、グループワークや1人ワーク、視聴のみなど状況に合わせて参加できる余地を残してくださっていたのがありがたかったです。
    • 文章改善を実際に体験できたこと。例文があるのはよいですね。
    • 以前も文章作成に関するレクチャを受けたことがあったが,文章改善に対する理解が高まった.研究室の学生にも紹介して参加してもらっていたが,とても参考になったようで良かった.
    • 大部分をスマートフォン(視聴のみ)で参加していましたが,learnwizを使用するところ以外は大きな問題なく接続できていたように思いました.さすがにdiscordとの併用となると難しかったかもしれません.
    • 様々な分野の方の案を大量に読む機会はなかなかなかありませんし、どのようなプロセスを経てそこに至ったのか学べました。前回、一人ワークのその利点に目が行き、今日は私も一人作業を選ベて良かったです。
    • 前回(9/1)より、一人ワークがさらにインタラクティブになったところ。人とディスカションするより、双方向で学べる気がするようになりました。他の方が作成した複数の文章例が見られるので、とても勉強になります。さらに、イイネで自分の意思表明ができ、今日はリプライもできたので、満足度が高いです。
    • グループワーク/個人ワーク/見てるだけなど、それぞれの人が心地よい関わり方が選べるようになっていたこと。かつ、様子を見ながら参加していると、どんどん深く関わりたくなってくるようにデザインされていること。
    • アウトラインを意識することにのみ特化して練習をさせていただけたので、思考をアウトライン化する感覚をつかむことに集中できました。
    • 吉田さんの熱さ!元気もらえますよね♪
    • ほかの方の考え方を、リアルに共有してもらえたので、対面のワークショップに近い感覚で参加でき、楽しかったです。
    • リアルタイムで質問等に答えてくださり、よかったです。先生のエネルギーに感服です。
    • グループワークに参加したい人、一人でワークしたい人、視聴だけを希望する人などそれぞれの希望や状況に応じて参加できたこと
    • Discordを試用することができました。使い方を教えてくれる方(そして、テストに付き合ってくれる仲間)を探していたので、渡りに舟でした。対話しながら作業する体験ができ、楽しく過ごせました。
    • 1人でのワークであっても他の方の意見をうかがえたのがとても良かったです。
  • ワークショップで改善の余地があるところを教えてください(全15件から抜粋)
    • さまざまなツールが多くて、ついていけなかった。ワークに集中できなかった。最初にzoomがおちてしまい、途中から復旧したら、チャット情報が消えてしまい、CIツールに入れなかった。
    • Zoom画面、Zoomのチャット、CIツール、Slidoなど開いておくべき画面が多くて大変でした。
    • グループワークをするためには18:30しか参加する必要があったこと
    • 後半、文章からアウトラインを作成するワークのテンポが少し速かったです。また、CIツールを使った「イイネ」や「リプライ」の時間が足りないと感じました。前半のアウトラインの作成の仕方のプレゼンテーションの時間が少し長かったかなと思いました。おそらく前回セミナーを受けたからだと思います。もし可能でしたら、その部分を動画にしておいて、前回参加しなかった方は、その動画を見てから参加するようにすれば、時間短縮にもなるし、2度同じことを聞かなくても済むと思いました。
    • 参加者が音声で参加する場面がもう少しだけ多いとライブ感が出てさらに面白かったかも。
    • コピペができなかったので、作業がしにくかったです。
    • 声が時々かん高くなって、聴き取りにくいときがありました。ヘッドホンで長時間聞くので少しつかれます。
    • 3人組でワークをする際に(お互いに)「Think」→「Pair」→「Share」の流れが意識できるとさらに思考が深められたのではないか思います。今回は一人で考える「Think」のフェーズがうまくできなくて、最初から全体での「Share」を意識したやりとりになりました。その点で、一人でワークをした参加者のほうがうまく思考できた部分もあったかもしれないと感じました。

振り返り

最高でした

自分で言うのもなんですが,そしてもちろん改善点も多くあるのですが,やった後の感想は一言「最高でした」.

ワークの形式や CI ツールが関連しているので,それについて振り返りながら,最高だと感じた理由などを説明していきたいと思います.

ワークの形式について

前回のワークショップと同様,今回のワークショップも,グループワークだけではなく,個人でのワークのみの参加ができるような環境を作りました.

アンケート結果からもその環境はかなり好評でした.特に「前回(9/1)より、一人ワークがさらにインタラクティブになったところ。人とディスカションするより、双方向で学べる気がするようになりました。」といったコメントにもあるように,1人ワークであっても,よりインタラクティブになっているという感覚を持っていただけたこと本当に嬉しく思っています.

後ほど今回用いた仕組みを説明しますが,ツールの改善を行うと同時にそのツールを最大限活用するようにワークショップの設計を練りました.それが功を奏したようで,高い評価につながり本当に嬉しく思っています.

LearnWiz CI ツール(仮)について

CI ツールの基本的な説明を前回のワークショップの開催報告に記載しているので,ツールについて知りたい方はそちらをご覧いただければ幸いです.

今回は,CI ツールより改善して,他者のコメントに対してフィードバックコメントできるようにしました.そこで,提出してもらった改善案に対するフィードバックをそれぞれ行ってもらうことで,1人でワークしていても他者からのフィードバックがくる環境を整えました.

その機能と今回のワークの設計が上手く噛み合ったのか,「前回(9/1)より、一人ワークがさらにインタラクティブになったところ。人とディスカションするより、双方向で学べる気がするようになりました。」という先程も紹介したアンケートのコメントまでいただき,1人ワークの可能性が開けた気がしてきました.

CI ツールを発展させることで,これまでにないオンラインにおける学習体験を実現できそうで,本当にワクワクしています.

Discord について

Discord でのグループワークにおいては音声トラブルが多く起こり,個々のサポートを行いました.お一人はおそらくネットワーク環境の問題で接続できなかったため,1人ワークに移行していただくことになってしまいましたが,それ以外の5名の方は上手くワークされていたように思います.

グループワークに参加された方のアンケート結果は良いことから,やはり1人ワークだけでなく,グループワークも有用だと感じています.

ただ,今後に関して,今はまだ人数が多くないため個別サポートできていますが,大規模になるとかなり難しい印象を持っています.そのため,ツールを減らす意味でも,今後 CI ツールにグループ機能を搭載して,CI ツールで完結できるような環境を構築したいと考えています.

また,現状のグループ参加される方の規模だと Zoom でも十分ワークするため,今後は,Zoom でのグループワークで良いかと感じています.

おわりに

今回は1人ワークに関してかなり手応えのあるワークショップでした.これからのワークショップが自分自身とても楽しみになっています.

ご参加いただいたみなさま,本当にありがとうございました!
これからもより良い学習環境を提供したいと思っておりますので,引き続きどうぞよろしくお願いいたします!