2022年2月11日20:00~21:00 に、学習者の主体性を引き出す新しい意見集約ツール LearnWiz One の使い方説明会を実施しました(開催の広報記事)。
この記事では、その開催報告と振り返りを記します。
概要
LearnWiz Oneは、その有用性から、世界最大の EdTech コンペティション GESAwards 2021 R&D 部門世界大会で優勝したオンラインツールです。
本ツールは一般に公開しております (https://one.learnwiz.jp/ ) ので、すぐに授業等で活用いただくことができます。
説明会では、基本的な使い方の説明に加えて、実際にツールの体験していただいたり、活用事例の紹介もさせていただきました。
今回、初めて LearnWiz プロジェクトに参加してくれている学生の中條麟太郎さんがメインファシリテートを行いました。
資料(スライド・動画など)
アンケート
アンケート結果の一部をこちらに記載いたします。参加者およそ55名中17名の方が回答してくださいました(Zoom が26名、YouTube が28名程度でした)。
どのプラットフォームから参加しましたか
- Zoom で参加した 9名
- YouTube で参加した 8名
参加の形式を教えて下さい
- ただ聞くだけだった(聴講)3名
- 個人ワークで参加した 14名
ワークショップに関する評価をお願いいたします
- 大変良かった14名
- 良かった3名
- どちらともいえない0名
- 良くなかった0名
- 全く良くなかった0名
ワークショップの良かったところを教えてください
以下、全17件です。
- わかりやすく教えていただきました。
- 紹介されたアプリが自分の授業でも使えそうなものであったこと。講師の先生と参加者の熱が伝わったところ。
- 使い方説明会には何度も参加しているのですが,毎回学ぶことがあります。活用法を参加者と考えていけるのがとてもいいと思います。
- 実際の使い方がわかった。
- 使い方、活用方法がよくわかりました。
- LearnWiz Oneの開発に至った経緯や研究動機などが大変わかりやすく、説得力があります。また、ツールの使い方や質疑応答に関する説明も大変丁寧で、理解しやすかったです。さらに、活用できる場面の議論もとても良かったです。皆さんのアイデアを生かして、今後プライベートな場面(友人との話し合い)や、学習会、勉強会などで活用してみたいと思いました。
- 又新しい知見、アイデアを得ることができました。ありがとうございます。
- 実際に使われている場面でご説明いただき、理解が深まりました。
- 実際に使ってみながら、どんなことができるかを学べてよかったです。
- ペタリを使用していましたが、新しいツールについても関心があったので、初めて参加しましたが、途中からの参加だったこともあり、実際に意見を投稿することまではできませんでしたが、アイディア交換の実際を拝見し、実際の使い方がわかりました。
- 中條さんと吉田先生の笑顔♡
- 説明がたいへんわかりやすかったです。また、参加者の皆さんの意見も参考になりました。
- オンライン授業を更に進化させる可能性を感じた
- 活用事例の共有が良かったです。反転授業に使えそうというアイデア、ナイスと思いました。
- 具体的な使い方がイメージできた
- 実際にワークに参加できたこと
- 思いもよらなかったアイデアを聞けた
ワークショップの改善できるところを教えてください
以下,全7件です.
- 特にありません。
- 特に思いつきません。中條さんがメインのワークショップもとても楽しいです。
- 初回参加で満足しています。
- 特にありません
- 特になし
- 思い浮かびません。
- 特にないですが、年齢的なものなのか(自身が52歳です)参加者が顔出ししないのことにちょっと違和感がありました笑
LearnWiz One に関する評価をお願いいたします
- 大変良かった12名
- 良かった5名
- どちらともいえない0名
- 良くなかった0名
- 全く良くなかった0名
LearnWiz One の良かったところを教えてください
以下、全16件です。
- 参加者の双方向コミュニケーションが促進されると思います。また参加者の方の意見にあったように授業に限らず、人が集まり意見を交換する場ならあらゆる場で使えると思いました。
- どんどん使いやすくなっていくのがとてもよいです。4月からもばりばり活用させて頂きます。
- シンプルなところ。
- 合意形成のツールとして大変優れていると感じました。
- 10年近く教員生活をしていますが、ここ2、3年私の教育へのビジョンや教育理念、目標などが大きく変わってきました。教え方に関しても、「一匹の魚を与えるような教え方ではなく、魚の取り方を教える」教え方とは何か?について考え、模索してきました。マイケル・オズボーン教授が、ご指摘した「The Future Skills(未来のスキル)」と呼ばれる論文の中で、1位が「戦略的学習力」でしたので、教育も戦略的に、新しいものを創造すべきであると考え続けてきたところで、LearnWiz Oneに出会えました。学びを楽しく深く!正にこのようなコンセプトは「戦略的学習力」を目指している教育者や学習者には最適の学習ツールであると思いました。
- スマートホンの操作がしやすいところです
- 全て日本語で対応されていて、安心して使えます。
- 参加者の双方向の学び、学生ですとピア・ラーニングが手軽に実現できると思いました。すべての意見が誰かに見ていただけることが保障されているので、参加意欲が高まると思います。
- 投稿を共有できるだけでなく、コメントできるところ。
- シンプルなところ、ARCSが揃っているところ、いろいろすごく良い、シンプルだとたぶん応用的な使い方がしやすい、発言しにくい内容でも発言しやすくなる安心安全な場づくりは私もメウロコでした。
- 他者と共に学ぶことの楽しさを味わえるツールだと感じました。ピアサポートが学びの中に埋め込まれる印象。可能性を感じます!オンライン授業への苦手意識が強い私ですが、トライしてみた後は、「使ってみたい!」とワクワクしました。開発していただきありがとうございました。
- 匿名で投稿できることや、他人の意見を整理して見れるところ。英語版があるのもネイティブの教員にとって使いやすい。
- 匿名性が高いということ
- どの方にも使いやすそうなところ
- 匿名性、人気順に並べられるところ、シンプルなところ
- スピーディに意見を集められる
LearnWiz One の改善できるところを教えてください
以下,全9件です.
- トピックが多くなると,管理画面にただ膨大なトピックが時系列でならぶだけなので,何かうまく管理ができるといいです。授業ごとにグルーピングできるとか。
- 動画や画像を載せたい。
- 今後もやっていくと思いますが、ニーズに合わせて機能を増やすこと(例えば編集の機能など)もいいと思いました。
- 編集機能
- 教員のタスクや質問の設定が設定のページにしかできないので、メインページでもできるようになるといいのかなあと思いました。(例えば、90分の中に2つ以上のタスクを出したい場合、今までは前のタスクに上書きするような形でやってまいりましたので、その都度解決策は求めておりました)
- いいねの投票数がわかるようになるのもいいかもしれませんと思う時もあります。
- 小学生の国語読解の授業にとてもよさそうだと思っています。小学生がローマ字を学ぶのが3年生ですので、文字入力を問題なく使いこなせるには高学年からとなりそうですが、小学生に使いやすく仕様拡大ができると活発に参加できそうだと思いました。
- 「タイマー設定して制限時間が終了しても投稿自体はできますか? 投稿/記入も締め切られますか?」の質問をした者です。関心がある事柄には、周囲の状況と合わせずについつい取り組んでしまう傾向がある私です。実は今日のワークでも、話が次に進んでいるのに、書き込みの内職をして、お話を聞いていない場面がありました。制限時間を設けて投稿を強制的に締め切れば、それを強制的にさせない場の工夫もできるかもと思いました。
- さまざまな機能が盛り込まれるとは思いますが、大きな魅力である「シンプルさ」は失ってほしくないですね。
- トピック、という言葉がちょっとしっくりこないなあと感じました(Google Classroomでも使っておりますけれど)
- 人気順以外の並べ方があるのか知りたい
- 生活科教育法の授業でがっこうたんけん,まちたんけんを扱うときに写真,地図を使えるととてもやりやすいです
振り返り
中條さん初メインのファシリテートで、非常に高い満足度の説明会になりました
吉田がメインでファシリテートしてきたワークショップや説明会に比べても非常に評価の高い説明会になりました。今回、中條さんが初めてのメインファシリテーターでしたが、大成功だったと感じています(それと同時に最も高い評価なのではないか? と思えるような結果で少し悔しく思っている私吉田もいます笑 それにしても非常に良い結果でとても嬉しいです)。
これまでのピッチや説明を通して資料が洗練されてきており、初めての方にも伝わりやすいものになっていること嬉しく思います。
LearnWiz One の改善点も多くいただきありがたい限りです
LearnWiz One の改善点も多くいただきました。これまでディスカッションしてきた先生方からも画像や動画を埋め込みたいという要望をいただいておりまして、今回のアンケート結果をみても、やはりそのニーズが強いのだなと感じました。これまでは、通信量の問題や不適切な画像の対応が必要であることから、現時点では機能実装することは想定しておりませんでしたが、段々と実装する価値が高いものになっているように感じます。画像を投稿する場合は、一般ユーザーも登録する必要があるなどしておけば、より安全かもしれません。
まだまだ多くの可能性があるツールだと感じておりますので、これからも進化させていきたいと思います。
おわりに
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
これからもより良い学びの環境を提供したいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。