アクティブラーニング技法ワークショップ「反転授業にしてみよう」1/14 開催報告と振り返り

  • 2022年1月16日
  • 2022年2月10日
  • 報告

2022年1月14日20:00~21:00 に アクティブラーニング技法ワークショップ「反転授業にしてみよう」を実施しました(開催の広報記事)。

この記事では,その開催報告と振り返りを記します.

概要

学習を促す上でアクティブラーニングは有用です。そのようなアクティブラーニングを効果的に教育実践に組み込んでもらうことを支援するワークショップです。
今回扱った技法は反転授業でした。反転授業は、オンデマンド教材の活用に代表される授業外でのオンライン学習をふまえて授業内でアクティブラーニングを行う授業のことで、学習をより促進させることができます、授業外と授業内の学習を上手く紐付けるところが肝となります。
ワークショップでは、アクティブラーニングの技法について説明して質疑応答した後、ご自身の教育実践での活用方法について検討しました。

資料(スライド・動画など)

アンケート

アンケート結果の一部をこちらに記載いたします。参加者およそ85名中22名の方が回答してくださいました(Zoom が20名、YouTube が65名程度でした)。

どのプラットフォームから参加しましたか

  • Zoom で参加した 13名
  • YouTube で参加した 9名

参加の形式を教えて下さい

  • ただ聞くだけだった(聴講)4名
  • 個人ワークで参加した 18名

ワークショップに関する評価をお願いいたします

  • 大変良かった14名
  • 良かった8名
  • どちらともいえない0名
  • 良くなかった0名
  • 全く良くなかった0名

ワークショップの良かったところを教えてください

以下,全19件です.

  • 講師の話や提供いただいた情報も参考になったし(早口の動画がいいというのは、へ〜と思うと同時に何か分かる気もした)、参加者の話からも知識や気づきを多く得られた。講師の表情や話し方がフレンドリーなので、意見が出やすかったのかもしれないと思った(教員と学生の関係みたい)。
  • 聴講のつもりが、個人ワークをしたくなった。
  • 実際の授業案を早速変更していきたいと思えた。
  • 反転授業の具体的な方法(ゴールデンルール)をご伝授いただき、勉強させていただきました
  • ワークの時間と講評を伺えた。
  • 有益な情報が得られること
  • 反転授業にするポイントがわかり、情報もたくさん得ることができた
  • 取組の意義を再確認できたところ
  • 今日もわかりやすく、学びが多かったです。
  • 有用なサイトの情報もありがたかったですが、そもそもワークショップがあるということが刺激になります。
  • リアルタイムの質問に真摯に答えていただけいたこと。
  • 説明もわかりやすく、アシスタントの学生さんも意見を述べていただけて、より分かりやすかったです。
  • 日本語教育学で反転授業は日本大学の保坂先生が精力的に取り組んでいらっしゃいまして、私も保坂先生のワークショップに参加させていただいたことがございます。ただその際には「反転」という意味から引っかかり、なかなか習得や定着まではいきませんでしたが、今日はレビューという気持ちで参加させていただき、そこからまた新たな気づきがございましたので、大変良かったと思いました。自分の授業ではまだ「反転授業」という形で実施したことはありませんが、今年度はやってみたいと思いました。
  • おおまかなアイデアとしてしか反転授業を知らなかったので、ゴールデン・ルールや、有用なサイトを教えて頂きありがたかったです。また、自分の授業プランを考えなおしてみたいと思います。
  • 色々な専門分野の方の「反転授業」に関する取り組みを知ることができた。
  • 吉田先生に紹介いただく様々なツールやHP内の活用方法の紹介など、参加するたびに自分にとって新しい情報や知識を得ることができるので専門分野以外での学びの機会となっています。
  • 参加者から実践例がたくさん教えてもらえたこと、動画の圧縮ツールを紹介してもらえたこと、基礎学習のモチベーションアップの方法を考えられたこと。
  • わかりやすい内容だった。ゴールデンポイントを取り入れて来年度の授業を、アレンジしようと思う
  • アクティブラーニングに関する関連研究の紹介が豊富で使えそう
  • 貴重な情報を得ることができた。アプリで参加者の声が様々聞けたこと。
  • 個人の活動をシェアしたこと。
  • 短時間で必要な内容を伝えていただけたところ。

ワークショップの改善できるところを教えてください

以下,全14件です.

  • 参加者Aさんのコメント(複数行だったのでまとめています)
    • 目的に加えてトピックを教員間で考え共有したい。
    • しっかりと何を学んで欲しいのか明確にしていく。
    • 小テストを活用して、学生が事前に学習したことが、さらに発展できたと感じられるようにしたい。
  • あらかじめPPTをご提供いただけるとうれしいです
  • 事前に資料配付等あるとよいかな、と思いました。
  • 反転授業(?)的(?)にしてもいいかもしれない。あらかじめ、前提となる知識を仕込んでワークショップに参加すると、情報豊富で未消化のまま視聴が終わるというもったいない感じが減るかもしれない。
  • ありません
  • 改善してほしい点などないです。リアル感があって、普通に教室で授業を受けているようです。
  • もう少し皆さんの工夫へのコメントを伺いたかったです。
  • 特になし
  • ワークショップの長いバージョンがあれば、グループワークができていいですね。
  • 個人ワークの記載方法が皆さんのバラバラでしっちゃかめっちゃかだった印象を受けました。ワークと記載内容をもう少し具体的に指示いただけると、他者投稿を読む際も目が滑らずに読みやすかったのかなと思います。
  • 次回のアナウンスが古いものが示されていると、何となく、今回の参加者のために作られたものではない、ような気がしてしまいました。
  • ワークショップそのものに対してではないのですが、LearnWIZ Oneの他者の投稿はページが複数にわたっているので、どこまで見ればラストなのか見えにくく時間内に全部読めなかったです。人気順の時は1ページで完結していたので、他者の投稿も新規投稿が上に来るようにしていただけると全部に目を通すことができるのかなと思いました。
  • 実践例を参加申し込み時点で書いてもらっていたら時間がなお有効に使えたかも?
  • ブレイクアウトしないまでも、参加者同士でもう少し交流できる機会があると面白いかも
  • 反転授業を実際に体験するワークショップを受けてみたいです。

振り返り

事前課題に対する質問が多く寄せられました

事前課題に取り組んでもらうような仕組みづくりに関する質問が多かったです。反転授業のゴールデンルールにもあるように、対策は以下のようなものが挙げられます。

  • 事前課題の内容と授業内のワークを関連付ける
  • 事前課題への取り組み(小テストなど)を成績に加味する

事前課題と授業が独立してしまうと、反転授業としての効用は減ってしまいます。事前課題の内容を活用したワーク設計が重要になります。

アクティブラーニング技法は関心が高いことがわかりました

アクティブラーニング技法のワークショップは80名前後参加することが多く、ニーズが高いことがわかりました。今後は、金曜日イベントを月ごとに設計して、定期的にアクティブラーニング技法のワークショップを実施したいと思います。

おわりに

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました.
これからもより良い学びの環境を提供したいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。