Zoom の通信量に関する記事を公開しました

東京大学のオンライン授業・Web 会議 ポータルサイト utelecon にて,Zoom の通信量に関する記事「オンライン授業において Zoom の通信量を抑えるには」を公開しました.

学生や教員のネットワーク環境は様々で,必要に応じて通信量を抑えることが重要です.そこで,1年前ほどに講演した内容ではありますが,まだ利用できるなと思い,Zoom の通信量を抑える方法について記事化しました.

以下,本記事に関連する余談です.

2020年4月頃,授業をオンライン化する際に「学校で全面的に授業をオンライン化,会社で会議がオンライン化したら社会のネットワークインフラが耐えられないのではないか?」といった懸念がありましたが,ふたを開けてみたら大きな問題にはなりませんでした.

大きな問題にならなかった理由としては,実際には通信量は夜の方が多く,昼の時間のネットワーク利用は多くなったものの夜ほどではないということでした.例えば,IIJ 技術研究所の長健二朗様が書かれた記事「その後の新型コロナウイルスのフレッツトラフィックへの影響」が参考になります.確かに,多くの人は夜に動画を見たりしそうだなと思うと夜の方が通信量多くなること納得できます.

このようにネットワークインフラについては大きな問題にはならなさそうなので,通信量を抑える重要性が減ったかというとそうではないと考えています.

どちらかというと社会全体のネットワークインフラというマクロな視点というよりも,学生や教員一人ひとりのネットワーク環境というミクロな視点が重要だと思っています.例えば,リアルタイムで授業をしている時に,学生の誰か1人でもネットワーク環境が良くなければ,その学生にとっては学ぶ機会が失われてしまうことになります(後で動画を共有したり,個別サポートなどはもちろん考えられますが).また,通信量を多く使って毎回授業をしていると月の通信量上限に達してしまい,インターネットを利用できず,満足に学習できない可能性もあります.このように,一人ひとりのネットワーク環境に配慮する上でも,通信量を抑える工夫については,知っておいて損はないと思っています.

とここまで色々と書きましたが,一言でいうと,Zoom における通信量の抑え方をまとめたので,興味がある方は是非記事をご覧いただければ幸いです,ということです.最後までお読みいただきありがとうございました!