2021年10月8日時点での LearnWiz One
(2022年1月15日追記)最新の情報は LearnWiz One の公式ホームページをご覧ください!
お知らせ
2021年10月8日 LearnWiz One のホームページを公開しました!
はじめに
現在,LearnWiz One という,大規模なコメントを上手く集約・共有するツールを開発しています.ツールについて説明する上では,その背景から説明する必要があるので,背景を説明し上で,ツールの機能について紹介します.そして,実際に利用したワークショップの情報を記載した後,今後の展望を述べます.
ツールを作ろうと思った背景
これまでに数多くのオンライン授業・ワークショップを実施してきたのですが,参加者の人数が多くなると,参加者のコメントを十分把握できなくなってしまいます.
例えば,30人が参加するワークショップを実施して,それぞれの参加者から自由記述のコメントをもらうワークを行うと,当たり前ですが30個のコメントが来ることになり,一つ一つをじっくり確認することが難しくなってしまいます.実際,ワークショップ中にコメントを Web フォームなどでもらっても,それぞれをじっくり確認できないので,講師としてはぱっと目についたものを選ぶということをせざるを得ません.それって,多くの参加者が一生懸命打ってくれたコメントを最大限活かせていないな,と残念に思うことが多くありました.
そこで,上手く全員のコメントを活かせる仕組みが作れないかな,と思ったのが,ツールを作ろうと思った背景です.
ツールが持っている機能
背景をふまえて,以下のような機能をもつツールを作れば,上手く参加者全員のコメントを参加者全員が相互に確認できて,さらには良いコメントを浮き上がらせることができるのではないかと考えました.
- 参加者は他の参加者のコメントを数件ずつ確認する(いきなり30人など全員分のコメントを表示すると圧倒されてしまうので)
- 他者のコメントでみんなに紹介したいと思ったら,そのコメントに対して「いいね!」を押す
- 「いいね」の情報を元に,参加者の多くが良いと思ったコメントを人気順に表示でする(みんなの総意を浮き上がらせることができる)
開発にあたっては,東京大学文学部3年生中條麟太郎さんに多大なるご尽力をいただいております.本当にありがとうございます!
実際にツールを使ったワークショップ
以下のワークショップで実際にツールを使っています.開催報告と振り返りに録画もございますので,その様子を知りたい方は是非ご覧いただければ幸いです.
今後の展望
実際にワークショップで使ってみて,このツールの可能性を強く感じています.毎回のワークショップでいただくフィードバックをベースに随時改善しておりますが,大きなポイントとして,今後は以下のような改善を予定しています.
- グループワークモードの実装
- 他者と会話しながらワークできる機能を実装予定です(これは少々時間がかかってしまう予定です)
- 他の先生方にも使っていただけるような環境整備
- 現在は我々しか利用できない状態ですが,今後は他の先生方にも使っていただき幅広い利用を促進したいと考えています(これも少々時間がかかってしまう予定です)
これからも良い学びをサポートするために積極的に活動していこうと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします!
(参考)LearnWiz One のこれまで
2021年9月29日までは,LearnWiz Collective Intelligence Tool(CIツール)(仮)という名前で,開発を続けていました.過去の Web ページはこちら