本研究室 M1 の小林千晃さんが、NHK財団が主催する「第3回インフォメーション・ヘルスアワード」のアイデア部門にて、準グランプリを受賞しました。
【アイデア名】
インフォメーション・フードのリスク成分表示-情報添加物・汚染物質・アレルゲン-
【第3回インフォメーション・ヘルスアワードとは】
https://www.media-literacy-nhkfdn.jp/
本アイデアについて
小林さんのアイデアは、情報を食べ物に見立てたうえでデジタル空間にまん延する危険な情報を“食品ラベル”のように見える化することで、情報の受け手が情報の信頼性を直感的に判断でき、かつ発信者も発出する情報の質を高める努力が促される相乗効果により、情報流通の質向上に繋がるというものです。
記事やSNS投稿の文章をトレーニングされた機械学習モデルと大規模言語モデルで解析し、それをブラウザ拡張やSNSアプリ内機能として実装すると、例えば過剰なレトリックの使用が検出された場合は「情報添加物」とラベル化され、ユーザーが投稿を開くと画面横に「成分表」がアイコン付きで表示され、直感的に「その情報を食べてよいのか」を判断できます。
【アイデアの詳細】
https://www.media-literacy-nhkfdn.jp/archive/file/pdf_2025/idea/secondGrandPrix_01.pdf
最後に
このアイデアは、小林さんがコグニティブセキュリティの教育的介入を研究するなかで着想に至ったアイデアです。私たちの生活とは切っても切り離せない食品、またその食品に提示される添加物・汚染物質・アレルゲン表示ラベルに自身の研究テーマをリンクさせ、キャッチーで印象的なアイデアが生まれました。
小林さんが俯瞰的視野を持って熱心に研究に取り組み、このような興味深い提案に繋がったことを嬉しく思います。この度はおめでとうございます!!