前回の記事にて,文章作成ワークショップの設計を行いました.以下にワークショップの設計アウトラインを再掲します.
- はじめに(5分)
- 基礎知識(20分)
- アウトラインとは
- 用語説明
- アウトラインを作るソフトウェア
- アウトラインの作り方
- 心構え
- 目的の明確化
- 要素の作成1
- 要素の作成2
- 要素の作成3
- 要素の作成4
- 自己紹介ワーク(10分)
- シートの使い方確認
- 共通ワーク1(0から作成)(40分)
- (全体)説明
- テーマはWeb記事作成,何でも良い(適宜設定)
- (個人)記事案作成(10分)
- (グループ)共有・議論・疑問点出す(15分)
- (全体)共有・フィードバック
- (全体)説明
- 共通ワーク2(0から作成)(40分)
- (全体)説明
- テーマはWeb記事作成,何でも良い(適宜設定)
- (個人)記事案作成
- (グループ)共有・議論
- (全体)共有・フィードバック
- (全体)説明
- おわりに(5分)
まずアウトラインに沿ってスライドを作ってみる
共通ワーク1と2のテーマをそれぞれ「自己紹介文」と「企業のエントリーシート」として,スライドを作成して見した.タイトルが黄色になっているスライドは,タイトルのみ書いていて内容が作られていないスライドです.
ここまで作って,以下の気付きがありました
- 「自己紹介文」と「企業のエントリーシート」のアウトラインを2個作るのは,初めての人にとって負荷が高すぎる(これはアウトライン作成時点で具体的にテーマを考えていたら気付けたポイントかもしれません)
- 「自己紹介文」と「企業のエントリーシート」のうち一つに絞るにしても,「自己紹介文」は簡単で,「企業のエントリーシート」は最初に作るにはハードルが高すぎる
- 3人でのグループワークを想定していましたが,アウトラインをピアレビューするためには時間が必要で,3人分の時間は取れない可能性が高いため,ペアワークが良いのではないか
そのため,最初の2点に関しては,テーマを一つにすること,テーマ設定を再検討する必要が出てきました.
また,最後の点に関しては,グループワークがペアワークになることにより,自己紹介のワークもペアワークにするとスムーズだと感じました.
アウトライン・テーマを考え直してスライドを再作成
上記の反省をもとにスライドを再作成していきます.
テーマを何にしようか考えていた際,東京大学 栗田先生のアドバイスもあり,「好きなもの」をテーマに文章を書いてもらうようにしたら,文章作成も楽しくできるし,お互いの好きなものを知ることができて嬉しいかもしれない,ということになりました(栗田先生,ありがとうございました!).
そこで,共通ワークを以下のように変更しました(該当部を抜粋しています).
【旧アウトライン】
- 共通ワーク1(0から作成)(40分)
- (全体)説明
- テーマはWeb記事作成,何でも良い(適宜設定)
- (個人)記事案作成(10分)
- (グループ)共有・議論・疑問点出す(15分)
- (全体)共有・フィードバック
- (全体)説明
- 共通ワーク2(0から作成)(40分)
- (全体)説明
- テーマはWeb記事作成,何でも良い(適宜設定)
- (個人)記事案作成
- (グループ)共有・議論
- (全体)共有・フィードバック
- (全体)説明
【新アウトライン】
- 共通ワーク(0から作成)(80分)
- (全体)説明(5分)
- テーマは「自分の好きなもの」
- 文字数は200字程度(長くなってもOK)
- (個人)アウトラインを作る(10分)
- (ペア)共有・議論する(10分)
- 疑問があったらまとめておく
- (全体)共有・フィードバックする(10分)
- (個人)アウトラインを改善する・文章を書く(20分)
- (ペア)アウトライン・文章を読み合って,お互いフィードバックする(15分)
- (全体)共有する(10分)
- (全体)説明(5分)
また,自己紹介ワークもペアに変更しました.
その際のスライド案が以下のものです.
スライドを作り込む
上記の内容で枠組みはほぼ決まったので,あとはスライドの作り込みをします.
作り込む過程で,時間配分を検討して,共通ワーク時に文章作成はできるところまでトライしてもらうことにして,マストにはせず,詳細なアウトラインを作成することをメインにすることにしました.
そして,出来上がったスライドが以下のものです.
これを元にワークショップを実施することにしました.
今回のアウトライン作成を振り返るとワークのところは大きく変わりましたが,他のところは大きくは変わりませんでした.アウトライン作成時にテーマも含めてワークのところをもう少し詳細に考えていたら出戻りが少なかったかもしれません.
次回はそのワークショップの実施に関する振り返りと改善について書きたいと思います.